梅雨の足音が聞こえてくる頃。じめじめした空気を鬱陶しく感じることもありますよね。でも実は、この“湿気”、ある植物たちにとってはまさにごちそうなのです。
そのひとつが、シダ植物。森の木陰、雨にぬれた岩肌、苔むす谷間――そんな風景の中で、ひっそりと葉を広げ、静かに息づいています。梅雨どきの空気は、彼らにとってごく自然なもの。だからこそ、この季節、シダは最も美しい姿を見せてくれるのかもしれません。
2025年6月現在、当店のWebショップでは、台湾アオネカズラをご紹介しています。繊細に波打つ葉は湿潤な森を感じさせます。吊るして飾れば、窓辺やベランダが、森の入り口のように。
ほかにも、柔らかな羽根のようなタマシダや、幻想的な枝ぶりのフペルジアなど、空気の湿り気を好む仲間たちはたくさん。どれもが、日々の暮らしの片隅に、小さな森の気配を添えてくれます。
置き場所は直射日光は避けて、明るい日陰に。梅雨どきは湿気が多い為、土の乾き具合をみて過湿にならないように水をやりましょう。じめじめとした空気は彼らの味方ですが、風通しのよい場所を意識すると、よりいきいきと葉を広げてくれるでしょう。
今年の梅雨は、シダたちと一緒に、静かな森の気配をたのしんでみませんか?